かつて、蒜山は湖だった。激しい火山活動によって、100万年前に誕生した蒜山三座。前後して、蒜山湖が生まれたという。さらに時を経て、35万年前に大山が噴火。ダイナミックな地形の変化が起こり、山陰へ流れていた川が山陽へとその流れを変えた。蒜山湖は消滅したが、山陰と山陽の分岐点となり、多様性を受け入れた「ここだけ」の文化が生まれた。悠久の時をかけて育まれた、真庭の清らかな水は、蒜山湖に縁をもつ。湯原温泉、勝山の町並み、久世のにぎわい。流れとともに美しい景観と文化を生み出していった。そしてその水で、人々はみずみずしい野菜をつくり、果物を育み、酒をこしらえた。ひとつひとつの味覚すべてに、神秘的ともいえる「100万年の深み」が感じられる。まさに、100万年のギフトである。否、まだたった100万年に過ぎない。蒜山に広がる夜明け前の雲海が、かつての蒜山湖を呼び起こさせる。これから先もずっと、あなたへの「おくりもの」であるように。
100万年がつくり上げた真庭というところ
真庭(真庭市・新庄村)は、岡山県の北部 鳥取県との境に位置し、北部の高原から南部の盆地まで実にさまざまな風土と自然に恵まれた地域です。北部に牧歌的景観の蒜山高原や、露天風呂番付 西の横綱「砂湯」をようする湯原温泉。また古くから山陰と山陽の中継地として栄えた、出雲街道・大山みちの宿場町は、今もなお、風情ある景観や醸造文化を守り育てています。自然とともに暮らし、持続可能な循環型のまちづくりを目指す真庭は、地域資源のバイオマスを活用した新産業を創出し、住民自らが豊かに暮らせる地域づくりにも取り組んでいます。
100万年がつくり上げた真庭「自然美」のおくりもの
縦に長い真庭は北部と南部では気候が違い、同じ季節でも全く違う風景に出会えます。水の流れや山々の緑、奇岩や鍾乳洞などの美しい自然は100万年の年月がつくり上げた芸術です。何度訪れても違う顔を魅せてくれます。
Present of Just One Million Years
100万年がつくり上げた真庭「四季彩」のおくりもの
真庭の一年は色彩にあふれています。春の桜と菜の花の優しい色合い、あじさい寺のうす青紫と雨、夏のひまわりや秋のコスモス・紅葉。冬は白銀の白。山々の色の移ろいは見る人を楽しませてくれます。数えきれないほどの自然の四季彩をお楽しみください。
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100万年がつくり上げた真庭「水」のおくりもの
旭川の源流をはじめ里山を流れる清らかな水は人や生物・花に恵みをもたらし、生活に潤いを与えています。6月には何キロにも渡って続くホタルの乱舞はまさに日本一と言われるほど。長い年月をかけて湧き出る温泉は、私たちの体を癒し続けています。
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100万年がつくり上げた真庭「形」のおくりもの
建築専門誌に「迎賓館を思わせる豪奢な洋風建築」「木造ルネッサンス風小学校」と紹介され映画のロケ地にもなった旧遷喬尋常小学校。昔ながらの酒蔵、旧家、武家屋敷といったノスタルジックな建物に加え、古民家、蔵などを活用した工房、カフェ、ギャラリーなどが人気の町並み保存地区に指定されている勝山の町並みには各軒先をかざる暖簾の風景が女性に人気です。
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100万年がつくり上げた真庭「技」のおくりもの
真庭には伝統的な工芸品がいくつもあり、脈々と受け継がれた職人の技はまさに宝です。代表的なものとして600年の歴史がある蒜山の「郷原漆器」をはじめ、雪深い地方の生活道具として作られていて今に至る「がま細工」。室町時代から伝えられ、宮本武蔵も愛用していたと言い伝えのある勝山の「髙田硯」。幕末より作られていた勝山の「竹細工」や1400年の歴史があるとされる久世の「樫西和紙」などの伝統的工芸品はどれも技術の粋を極めたものばかりです。
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100万年がつくり上げた真庭「食」のおくりもの
広大な土地、寒暖差のある気候、旭川の源流の清い水、美味しい空気など「食」に関しての好条件が揃った真庭。自然の中のびのびと育った蒜山高原のジャージー牛の乳製品は濃厚で特にソフトクリームは人気商品です。また、蒜山三座の山裾で作っている高原野菜を求めて道の駅は賑わっています。美味しい水から作られる「地酒」は全国的に有名です。最近メディアでも紹介され人気なのが、自然薯にも勝るとも劣らない独特の風味と強い粘りの「銀沫」(ぎんしぶき)。収穫量は少なく、11月の販売から数日で完売することがあり、なかなかお目にかかれません。
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