受け継ぐ日本の美
蒜山に育つ木々を使いヤマグリを生木のまま輪切りにして形成し林から採取した漆で
塗り上げるという約600年続いてきた手仕事。
蒜山高原の生命力を器に込め生活に彩と潤いを運びます。
The wild chestnut trees grown in Hiruzen are cut horizontally and painted with the "Urushi”
from the trees in a technique that has been passed down for 600 years.
These products include the vitality of the Hiruzen highlands, and carry the richness and colour of life.
YAMAGURI
匠の技
「伝承の木地挽き」 郷原漆器の木地作りは独特です。蒜山に自生するヤマグリを「生木」のまま輪切りにし、年輪の芯を中心に一気に木地挽き。職人技ともいえるこの技法は、昔も今も変わらぬ郷原漆器一番の特徴で、乾燥は形成の後に行います。下地作りには長年堆積してできた蒜山産の珪藻土なども用い、割れにくい丈夫な質感を生み出しています。
URUSHI
漆塗り
「木目を魅せる漆塗り」 漆を塗って固めて磨く工程を経て、仕上げ塗りは塗りっぱなしにするため、ホコリなどがつかないよう塗り上げる熟練の技が必要とされます。木目を活かす繊細な塗りで、使うほどに艶やかになるのも魅力。
郷原漆器復興
江戸時代には年間40万点が生産されていた「郷原漆器」も昭和の戦争を機に一度途絶えました。平成に入り復活生産への取組が始まり、木地師に高月氏を迎え、備中漆の植栽など貴重な国産漆の確保にも力を入れています。
伝統工芸継承・木地師
髙月 國光 Takatsuki Kunimitsu岡山県倉敷市生まれ。2003年に石川県挽物轆轤技術研修所を修了し、郷原漆器に木地師として従事。2006年に郷原漆器が岡山県指定重要無形民俗文化財となり木地師として迎えられる。2005年、日本伝統工芸中国支部展の岡山県知事賞受賞を皮切りに、第64回 日本伝統工芸展 NHK会長賞、福武文化賞、伝統文化ポーラ賞奨励賞など数々の賞を受賞。ものづくりの喜びを感じてほしいと、岡山県真庭市内の小学校で本物の漆塗り体験授業を定期的に行う。また博物館や美術館でのワークショップにも積極的に取り組んでいる。
郷原漆器の館[郷原漆器生産振興会]
〒717-0602 岡山県真庭市蒜山上福田425
TEL.0867-66-5611
毎週木曜定休日
郷原漆器と言えるのはこのシールだけ
「岡山県指定重要無形民俗文化財」に指定された
郷原漆器の登録商標です。
「岡山県指定重要無形民俗文化財」に指定されているのは、
郷原漆器生産振興会が伝統の技法で製作する
「郷原漆器」のみです。ご確認の上お求めください。
蒜山のみどころ
標高約500~600m、蒜山三座を望むなだらかな高原地帯に位置する蒜山高原。愛くるしいジャージー牛たちがのんびりと日向ぼっこする風景や高原の風を感じながら、乗馬・サイクリング・遊園地・スノーシューといったアクティビティを満喫できます。また県内で一番遅く楽しめる桜をはじめ、ラベンダー、しゃくなげなど季節にあわせた花の名所も多数。一年中自然を満喫できるエリアです。
- 蒜山三座
- ジャージー牛
- 蒜山ホースパーク
- 中和不動滝
- スノーシュー
- 蒜山ハーブガーデンハービル