牧邸

先代は約60年間、表具屋を営んでいた。『表具屋』とは、屏風・襖・掛軸・巻物に布や紙を美しく張り、表装をする仕事。のれんのデザインには、掛軸が風にひらりと舞った様子が表現してあり、やさしい風が吹くたびにその中の掛軸も柔らかく揺れている。のれんは4枚目となり、掛軸も4色になった。屏風や掛軸がある家も少なくなりつつある昨今だが、大切にしたいもののひとつである。