多くの建築は「なにをする場所か」をよく考え、それに必要な機能を満たすように設計されます。
一方で年月を経るうちに建物の用途が変わったり、環境や社会の変化により求められる機能が変化することもあります。
特に21世紀に入ってからは、古い建築を活用するリノベーションが盛んになり、昔の建物を今に合わせて調整・改修することは、建築家の重要な仕事になっています。
真庭市蒜山ミュージアムも移築によって用途が変わった建築ですが、少し建物の手直しをしたほか、企画・運営の工夫により、用途と機能の変化に対応しています。
今回の展覧会では建物の「なにをするところか」に注目し、模型などの隈研吾建築資料を展示。
蒜山ミュージアムについては模型等に加え、ワークショップや「森の芸術祭」の鑑賞プログラムなどさまざまな活動を、写真や成果作品によって紹介します。