「ふたつの節句Ⅲ ―赤穂緞通(あこうだんつう)と共に―」
御前酒蔵元辻本店は、今年、創業二百二十一年を迎えました。永い歴史の中、明治三十年 三代目辻 武十郎の長女登茂(とも)は、兵庫県赤穂市の塩田地主・小川家に嫁ぎました。登茂の長男の端午の節句、長女の桃の節句の写真が辻家の古いアルバムに残されています。そのアルバム一面の大きな写真のあまりの豪華絢爛さは、ずっと頭から離れませんでした。
先祖の文化に対する造詣の深さに感動を覚えながら、二十八年間お雛まつりを企画して参りました。昨年、赤穂段通(あこうだんつう)に魅せられて研究・修復、そして織り続ける阪上梨恵(さかがみりえ)さんとの感動的な出会いは先祖に導かれたような気がしてなりません。
今回の展示では、塩田で働く女性達が織り続けた重厚さただよう赤穂段通。そして大正五年、五代目弥兵衛(やへえ)の初節句に小川家から贈られた家紋入りの破魔弓(はまゆみ)、五月飾り。蔵元に伝わる代々のお雛さま、大きな押し絵雛(明治初期の貴重なもの)の掛け軸等、しばし、日本の古いしつらえをお楽しみくださいませ。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
(御前酒蔵元辻本店HPより)
■入場料
500円(税込)
▶同時開催
「第27回 勝山のお雛まつり」 蔵元直営「お食事処西蔵」では、勝山のお雛まつり期間中特別メニューを提供。
ご予約・お問合せ 0867-44-5300