体験レポート

登山道の修復活動 人にも森にも安全・快適にする環境保全活動

2023年2月10日

2022年の夏から秋にかけて、参加者の皆さんと一緒に登山道を修復する作業を行いました。

まずは、現状の森や登山道を歩きながら、ガイドの説明になります。植物の魅力や登山道の問題点など、面白く(時に滑りながら)聞き入ってしまいます。

説明のあとは現場にある枯木の伐採や運搬を行います。なんと、今回はここで時間が終わってしまいました!

実はスタート前に大雨に合い時間が押してしまいました。 2回目は9月に行いました。

前回切った枯れ木を運びます。これが重労働!重たかった・・

なぜ、枯れ木を使うのか?

今回は資材を買うのではなく、そこにある自然の物を使い、なるべく自然な形で修復する工法を採用しています。

木・石・土を使い、雨水で土砂が流れないよう、登山者が歩くことによって地面が掘られないよう、設計しながら行います。

自然に近い形で登山道修復を行う為、作業はなかなか進みません。それぞれの場所によって、設計が違ってくる為、試行錯誤の連続です。 3回目は11月に行いました。

ずいぶんと作業しやすい季節になりました。

この3回の作業に参加いただいた皆様は、ボランティアどころか、参加費を払って参加いただいております。

重たいものも運ぶし、土も掘る。地味で楽しい作業ではありません。

ですが、登山やトレランで利用している登山道を直すことで、山へのちょっとした恩返しのような気持ちが生まれているようです。

また、仲間との作業も楽しく直した箇所も気になるので、また来たいとの言葉を頂きました。 12月は北海道より 一般社団法人大雪山・山守隊 岡崎さんをお招きし、近自然工法を学びながら急斜面の土砂流出を防ぐ工事を行いました。

あらためての現場調査と座学を交えてからの実践となり、理解を深めながらも終わりのない根気のいる作業だと・・ちょっと途方に暮れそうです。

2022年で修復できた箇所はほんの一部です。登山道の修復作業はこれからも続いていきます。皆様のご協力・ご参加をお待ちしております。


今回の活動は「国立・国定公園の利用拠点の魅力創造による地域復興推進事業」を活用して実現しました。
また、FORESTRAIL HIRUZEN-SHINJO 2022 のグリーナブルアクトよりの参加者&一般参加の方がご協力いただきました。
利用と保全が一緒になった活動が認められINNOVATION LEAGUE CONTEST パイオニア賞が受賞できました。
動画でも様子をご覧いただけます。https://youtu.be/WV-aVHVRDXQ

活動の詳細な報告書はこちらからダウンロードでご覧いただけます。
利用者とともに実践する国立公園の登山道の保全・修復事業
てつだう
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