「第27回 勝山のお雛まつり」
2025年2月28日(金)〜3月3日(月)

ポスターのモチーフについて

のれんとお雛さま「榎本 美津枝(えもと みつえ)さん 宅」

勝山町並み保存地区の真ん中に位置する場所に榎本さん宅はあります。玄関は道から少し奥まったところにあり、紺色に絞り染めで家紋がデザインされたのれんが掲げられています。左下にある「今市屋」の屋号は、明和元年(1764年)、三河国西尾より移封になり勝山領主となった三浦氏に同行した御用商人で藍染を扱う染屋がルーツです。玄関前には藍染用として使っていた大きな甕を今も残してあります。人々を迎え入れる玄関が広く、第2回の「勝山のお雛まつり」から、古いお雛さまを飾っています。 飾られているお雛さまは、美津枝さんの義母の実家(倉敷)より譲り受けた約200~250年前(江戸時代後期)のお雛さまです。 コロナ前までは、玄関前のスペースにお茶席をつくり、甘酒やぜんざいでお客様をおもてなしされ、しだれ梅と赤い番傘が目印になっていました。 榎本さんは「最近は小原流の方々がお雛通りに彩りを添えていただき、我が家は友人の横山さんが毎年飾ってくださいます」と嬉しそうに話されています。